Coffee Morning

関西国際学園 中高等部 副校長

日本語圏に住む者としてのアイデンティティを確立した上で、日英バイリンガルのIB教育を受けてきた子どもたちがIB DP（国際バカロレア高等教育）を経て進学する先は、国内外問わずさまざまな選択肢が存在します。高校時点で明確な夢を持つ生徒もいれば、自分自信の可能性についてまだまだ模索中の生徒もいます。
関西国際学園は大きな人生の岐路に向き合う若者一人ひとりが、「自分は何者か？」ということに、安心して向き合うことができる教育機関でありたいと願っています。

今年も、国外・国内の多岐に渡る、関西国際学園のIBDP後の進路について、解説していきます。IB入試による医学部への道や、IB生の英語資格を利用した総合型選抜についてもご紹介させていただきます。
さらに、IBDPを取得した生徒にとってのアドバンテージとも言える欧州の大学進学についても触れていきます。

G10（高校1年）の生徒 4名

関西国際学園中高等部では、G9（中3）の夏から1年の留学がカリキュラムの一貫として組み込まれています。G5（小5）でのNZ留学を経験し、中等部進学後、留学先決定のプロセスの中で将来についてのカウンセリングを重ねていきます。
今回のCoffee Morningでは、2023年の夏に出発し、7月上旬に帰国したばかりの、G10の4名をゲストスピーカーに迎え、この経験を通じて得たもの、感じたもの、自分自身の変化についてなど、生の声をお届けしたいと思います。

カリキュラム・ラボ 中浦雄介 先生

初等部の保護者の皆さんこんにちは！
突然ですが、皆さんに問題です！

【てこの三原則の「支点」「力点」とあと一つは何ですか？】

この問題は、小学校で出される知識を問われる問題です。皆さんお分かりの通り答えは、「作用点」ですよね。学校教育を受けてきた私たちは、覚えていればすぐに答えられる問題だと思います。
ではこちらはどうでしょうか。

【てこの原理が応用されている例と、その原理が社会に与える影響について説明してください。】

突然問題が難しくなったように感じますよね。それは、私たち大人がこれまで受けてきた学校教育においてこのような問題について考えてこなかったからです。ちなみにこの問題は、正解が無限に存在するオープンエンドな問いの例です。
一つ目の問題は、いわゆる知識基盤型（Konwledge Based）学習で問われる問題の例です。二つ目の問題は、探究型または、概念/スキル（Concepts / Skills Based）学習で問われる問題の例です。

では、これからの社会を生きる子どもたちにとって必要なのは、どちらの問題に答えられる力でしょうか？
これについては、様々な意見があることと思いますが、KIAの保護者の皆さんは、「二つ目の問題」と答えるのではないでしょうか。

今回のコーヒーモーニングでは、概念/スキル学習について取りあげます。そもそも「概念とは何か」「スキルとは何か」について考えてみたり、実際の教室で「どのように概念を理解する/スキルを育む学習」が行われているのかについて見たりしながら、皆さんと一緒に楽しみながら学びを深めていければと思っています。

G10（高校1年）の生徒 4名

関西国際学園中高等部では、G9（中3）の夏から1年の留学がカリキュラムの一貫として組み込まれています。G5（小5）でのNZ留学を経験し、中学入学後、留学先決定のプロセスの中で将来についてのカウンセリング重ねていきます。

今回のCoffee Morningでは、2022年の夏に出発し、7月上旬に帰国（一時帰国含む）予定の、G10の4名をゲストスピーカーに迎え、この経験を通じて得たもの、感じたもの、自分自身の変化についてなど、生の声をお届けしたいと思います。

7月のCoffee Morningに登壇したG10（高1）の生徒 4名の保護者の皆さま

7月に開催したCoffee Morningでは、留学から帰国したばかりのG10の4名をゲストスピーカーに迎え、生の声をお届けし、感動と勇気と夢、希望、、、などなど、さまざまな感嘆のお声をいただきました。4人が4人共に良い意味で違ったキャラクターだったことも、リアリティーがあって本当に素晴らしい時間でしたとの感想と同時に、その若者をこれだけ立派に育ててこられた、先輩保護者さんの声を是非とも聞いてみたいとのお声をたくさんいただきました。

そこで今回のCoffee Morningでは、前回登壇のG10の4名の生徒の保護者様をゲストスピーカーに迎え、それぞれのご家庭でのお話や、失敗談、子育てにおいて大切にしていることなど、生の声をお届けしたいと思います。

公認心理師　臨床発達心理士　浅羽岳生 先生

勉強に限らず、子どもたちが日常の中でさまざまなことを学習し、生活の中にいかしていくためには、ただ一方的に「教えられる」学習方法よりも「協働的探究型」な学習方法がより「分かる」ことが研究でも示されています。
ただ、そこに至るために必須の能力として、「コミュニケーション力」がなくてはなりません。そこで今回は、「コミュニケーションの発達とその支援」に焦点を当てて、学問的な視点も交えながら言語･コミュニケーションの発達を追い、「子どもたちが社会で生きていくために必要なコミュニケーション能力とは何か？」を探究していきます。

中高等部 教頭 宮代忠夫

日本語圏に住む者としてのアイデンティティを確立した上で、日英バイリンガルのIB教育を受けてきた子どもたちがIB DP（国際バカロレア高等教育）を経て進学する先は、国内外問わずさまざまな選択肢が存在します。高校時点で明確な夢を持つ生徒もいれば、自分自信の可能性についてまだまだ模索中の生徒もいます。KIAは大きな人生の岐路に向き合う若者一人ひとりが、「自分は何者か？」ということに、安心して向き合うことができる教育機関でありたいと願っています。

　そんなKIAのIBDP後の先輩達の進路について、またその他の選択肢について解説していきます。また、IBDPを取得した生徒にとってのアドバンテージとも言える欧州（非英語圏）国立大学進学についても触れていきます。

　世界の教育機関が注目する欧州（非英語圏）の国立大学。なぜ人気で、なぜ日本にはあまり情報がないのかなども含め、深掘りしていきたいと思います。*欧州の大学についての情報は、神戸校初等部、中高等部の茶話会で紹介した後に、再度内容を聞きたいとのご要望を受けてのアンコールプレゼンテーションとなりますことを予めご了承下さい。

関西国際学園 カリキュラムラボ顧問 脳科学者 茂木健一郎先生

新年最初のCoffee Morningでは、脳科学者の茂木健一郎先生が学校教育における鍵とも言えるテーマ、「心理的安全性」に焦点を当て、その重要性を解説します。子どもたちの学び舎での成長と幸福に欠かせないこのテーマに、脳科学者の視点から新しい価値観を共有していただきます。

学校における子ども達の「心理的安全性」とは、子どもたちが学ぶ環境の中で安心感を得、受け入れられる状態を指します。感じる安心感、受け入れられる環境、自由な発言と意見表明の機会、失敗に対するポジティブなアプローチ、他者との良好な関係―これらが築かれることで、子ども達は心理的な安全性を感じ、学びの喜びを探究することができます。

Coffee Morningでは、茂木先生のライブセッションに加え、質疑応答の時間も設けられています。皆様の疑問や興味をお気軽にお寄せいただき、未知の世界への扉を開く新年のスタートを一緒に切りましょう。
 

PYPコーディネーター 守先先生

近年、耳にすることが増えた「金融教育」ですが、関西国際学園中高等部も金融教育に取り組んでいます。今回は、「金融教育とはなにか」について触れながら、「KIA中高等部の金融教育のカリキュラム」「2022年の高校学習指導要領改訂と金融教育の拡充について」そして「KIA中高等部で目指していきたい金融教育の形」についてお話しします。実際に、生徒たちにとったアンケートから、「KIA中高等部生徒たちの金融教育分野への関心」についてもご紹介いたします。

神戸校 校長　高木裕子
PYPコーディネーター　守先洋子

近ごろよく耳にする「Well-being ウェルビーイング」はSDGsの3番「全ての人に健康と福祉を：Good Health and Well-being」にも掲げられており、医療界だけではなく、人々の健康と幸福を考えるテーマとして、企業や学校でもさまざまな取り組みがされています。

関西国際学園では、子どもたちが『幸せ』になるための学びの環境づくりを大切にしています。その中で、教職員を対象に、いじめのメカニズムについて
1. 知識と理解を得ることにより、
2. 行動を変え、
3. 学校風土を変える
「Triple Change」プログラムを数年間に渡り実施しています。

また、今年度は子どもたちと教員を対象として、思いやりや共感のある関わり合いを考える「Be a HEROプロジェクト」を開催しました。自他共に認め合い、思いやりのある行動をとるとは一体どういうことなのか。教員研修や子どもたちとの学びの内容を、体験してみませんか？
 

神戸校 スクールカウンセラー　伴　友紀

　初等部の子どもたちは、The Zones of Regulationを使って自分の気持ちの状態に気づくスキルを学んでいます。ネガティブな感情をうまく調節するスキルを身につけることは、子どもたちの学習、メンタルヘルス、対人関係において重要な役割を果たします。

　昨年度に引き続き、今回のコーヒーモーニングでは、イライラした気持ちや怒りといったネガティブな感情に焦点を当て、感情や行動パターンを認識するアクティビティをご紹介します。感情を調節し、新しい行動を身につける方法について、みなさまと一緒にディスカッションしたいと思います。

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感想

皆さん同じようなことで悩み、試行錯誤しながら子育てされていることが励みになりました。取り入れられそうなことから実践しようと思います。

怒りのサイクルが日々の積み重ねで起きていると聞き、ささいな事なのに怒ってしまったりするのはなぜなのか納得できました。

子どもの感情のコントロールについてのメカニズムがよく理解できました。親も子どもも同じなんだなぁと感じました。

自分は不安や心配や不満を溜め込んでいるんだなと改めて認識できました。どうして毎日こんなにイライラするんだろうと不思議で仕方なかったのに、スッと解決されました。

自分の感情について、学校でさまざまなアクティビティをしながら学んでいる事を知り、とても素晴らしい事だなと思いました。

普段子どもに対して「なんで？」と不満に思っていた事が、「成長過程において無理なレベルを求めてるだけ」ということが分かり、少し楽になりました。改めて褒めるという意識を持ちたいと思いました。

思ったことをすぐ口にせず６秒待つことやあいうえお作文、アンガーマネジメントのお話は日常に取り入れていきたいと思いました。

ミラーリングやアンガーマネジメントなど、効果的な方法をたくさん教えていただき、とても参考になりました。怒ったときのルールは家族で話し合ってみようと思います。

いくつか実践し、子どもに、より寄り添う方法で少しずつですが以前よりよい関係性を気づけるような気がしております。

中高等部 DPコーディネーター　本間 陽子

関西国際学園の中高等部は2016年に開校し、IBDP認定校として早3年目を迎えました。日本国内でもIBDPが広く認知されつつあり、海外大学だけでなく国内大学においても、DPを利用した大学入試制度が広まっていることから、保護者・生徒だけでなく教育関係者の方々からも高い関心を集めています。

今回は、IBDPを提供している私たちだからこそ、お伝えできる実際の生徒たちの様子も交えて保護者の皆様からのご質問にお答えいたします。

• DPとは？
• ディプロマ取得要件？
• コア科目? CAS? TOK? EE? 
• TOKミニレッスン

IBDP初心者から上級者まで、どんな些細なことでも構いません。皆様からのご質問にお答えしつつ、今後のIBDPの動向などアップデートされた内容も皆様に共有させていただきます。
 

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保護者様の感想

DPについて

DPでの深い学び、答えのない学びと言うことがイメージできました。

KIAでDPにチャレンジすることが他の学校とどう違うのか理解の深まる会でした。

いままでは、どうやら大変らしいというイメージがあったDPについて、少し理解が深まりました。自分自身が受けたことのない教育だけに未知数なところはありますが、PYPはDPにいたる準備段階であるということは重要だなと思いました。親として、今後もＤＰを含めた教育について情報のアップデートをして勉強していきたいと思いました。

DPが難しい・大変と言われる理由がどんなところなのかが、想像するしかありませんが、現役生の声やミニワークを通して具体的に一部を体感することができました。 発する言葉一つ一つの裏に責任や膨大なプロセスがあり、そこと向き合うことは単純な勉強ではできないなと思いました。そしてそこがIB生の人間力につながるのかな？と思いました。 

TOKのミニレッスンは日本語でも難しく驚きましたが、特にコア科目についての理解がより深まりました。

チャレンジすること生涯学習者であることをイメージする内容でした。 いつも親として成長すべく学ぶ機会をくださってありがとうございます。
 

これからの思い

日々壮大な学習をしているのを見ているとついつい忘れがちになる初心を思い出せました。DP学習がとてつもなく大変そうなことを知れた上で、そこに挑戦したいと思えるタフさを持つ子どもたちにも驚きました。土台がしっかりあるんだなと伝わり、PYP教育を大切に経験できるよう親も一緒に楽しんで学んでいこうと前向きになれました。

他の保護者の方もおっしゃっておられましたけど、私も一緒に学びたいと思いました。聞いているだけでもワクワクするのですから、実際に学んでいらっしゃる学生さんは、大変なのでしょうけど、楽しく学んでいらっしゃるのだろうなぁと感じました。

知れば知る程難しそうだなぁ….と思いながら、子どもがDPコースに進んでくれたらいいなぁ…と感じる内容でした。

自分の知らない学びにとつも興味が湧きました。私自身が経験したかったです。

中高等部 教頭・MYPコーディネーター　松下ソレン

関西国際学園中等部では、2017年からIBの中等教育カリキュラムであるMYP（Middle year’s programme）のフレームワークを導入しています。

MYPの要素を段階的に実施していくところから始め、全カリキュラムの理解へと深めてきました。2021年11月にIB MYP候補校となり、5月には最初の審査を受けました。IBのコンサルタントからも、現段階のMYPプログラムの進捗について高い評価を受けています。

今回のCoffee Morningは、KIAのMYPコーディネーターがスピーカーとして登場します。

このセッションを通して

• IB MYPプログラムに関する知識の習得
• 共通言語を作る
• MYPのコンセプトで楽しむ 
• コミュニティプロジェクトについて学ぶ

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保護者さまの声

MYPについて

MYPは、IBの中でも一番イメージすることが難しかったので、今回のセッションは大変ありがたく感じました。

実際、生徒側になってアクティビティをすることで、先生が実際にどんな声かけを生徒にしているのか、どんな考え方のアドバイスを日々されているのが良く分かり、中等部の授業が想像でき、MYPの理解が深まりました。

今まで掴みづらかったMYPの内容について、その一端を経験することができてとても参考になりました。自分が子どものときに是非こんな授業をうけてみたかったですね。今後もMYPについてしっかりアップデートして子どもと共に学んでいきたいと思います。

初めての内容が多く、こんなに深いことを学んでいくのかと正直驚きました。具体例などもあり、わかりやすくご説明いただきありがとうございました。

MYPとは、文脈の中で考える、他の教科や自分の生活との繋がりを考えることで、グローバル社会に役立つことのできる主体的な人間に近づいていくプロセスなのだと実感しました。

これからの思い

１つの出来事を多方面から見て、掘り下げて話し合っていくということは、大人でも難しいことですが、子どもへの声掛けの仕方を工夫していって、家族みんなで学んでいけたらいいなぁと思いました。

子どもの自主性を大切にしたいですが、全てを任せるにはまだ早いので、親も干渉はしないけれど、把握しておかないといけない。匙加減の難しさを、感じております。 親も一緒に成長が必要だと、改めて考える機会となりました。

初等部中等部の保護者の方のエピソードを思い出し、今回のアクティビティのような取り組みが当たり前のように行われている環境にいる子ども達と繋がった気もしました。 

自分たちが受けた教育とは異なるものを今後も子どもに学ばせたいと思うなら、こういった学園側からの学びの機会には可能な限り参加し親も理解に努めなければ、学校と家庭でチグハグになってしまうと改めて認識させていただきました。

初等部 進路相談主任　西川 練太 / 中高等部 進路相談主任　宮代忠夫

キャリアガイダンスと言っても、KIAのキャリアガイダンスは単なる進路指導ではありません。生徒一人一人が自身の希望や適性・能力を把握し、進学先や職業選択も含めて人生設計そのものを明確にしていく、そのサポートを意味します。

初等部進路相談室では、今自分が学校で学んでいることと自分の将来は繋がっているんだということを改めて知り、学校やそれぞれの家庭において、自分の将来について具体的に考える機会を創出したいと考えています。ここ最近の卒業生の進学状況などもお伝えしながら、これまでの卒業生がどのような要素を考えて志望校を選択したのかということについてもお話します。

また、KIA中高等部に入学した生徒は、G9（中学3年）からの1年留学、G11-12（高校1年、2年）の国際バカロレアDP、海外・国内の大学進学と、自身の進路を自主的に選択していきます。まずは自分の興味・関心から始まり、目標設定、キャリア計画、ポートフォリオの作成といったように自分を外の世界に向けて発信していきます。DP進学について、国内外の大学進学先や奨学金などについてご紹介いたします。

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保護者さまの声

KIAの進学サポートについて

"手厚い支援や相談をしていただける体制が整っていることに安心しました。
やはり基本は親子での会話（子どもの話を充分に聞く時間と姿勢）、学校以外での経験や子どもの様子、動向に目を向け寄り添っていくことが重要だと感じました。"

真剣に子どもの進路に考え、一人一人の指導をしていただく、安心できて素晴らしい学校だと思いました。保護者の質問に関する答えも大変参考になりました。

生徒一人一人の希望を尊重して、未来のために一生懸命考えてくださる大変素晴らしい学校だというのが伝わってきました。
 

中等部について

中高等部の生徒さんも保護者の方も、しっかりとした考えを持ち、知識も豊富で、教育熱心だなと刺激を受けました。

中学受験や留学、中高等部のことを、具体的にお話を聞くことができて良かったです。親は本当に伴走することしかできないんだなぁと、いつもお話を聞くと感じます。

中高等部での学びについては私自身が、未経験なため圧倒されてしまいましたが、KIAでの 学びを積み重ねている子どもたちには十分に挑戦していけるのだろうと思うと、これから、どんな学校を選ぶのか何に興味をもつのか、ますます楽しみになりました。

キャリア教育について

キャリア教育と聞くと高い壁のような気がしていましたが、今学んでいることが繋がっていると改めて気付き、早速家族で共有しました。

キャリア教育が想像していたものとは違い大変勉強なりました。子どもたちが自立していくにも、家庭でのキャリア教育において私たち親ができることをどんどんしていき、子どもの心をしっかりと育んでいきたいと思いました。

全体について

しっかりと真剣に子どもの進路を考えておられる保護者の方々が多く、よい刺激になりました。先生方のお話はもちろんですが、保護者の方々が質問される内容に関しても勉強になりました。

IB入試を採用している日本の大学が増え、よりIB教育に理解のある人材が大学側にも増えてきていることは歓迎すべき傾向だと思います。子どものキャリアの選択肢が広がれば、さらにモチベーションも上がりますね。

子どもが意志を持って学びたくなるよう、楽しく勉強ができるように、背中を押していきたいと思いました。

中高等部 留学カウンセラー　岸 菜々子

KIAにおけるグルーバル教育の中でも、大きな要素である「海外留学」
子どもたちにとって、学校生活の中で、もっとも記憶に残る経験の一つであると同時に、送りだすご家族にとっても色々な意味合いを持つビッグイベントです。

KIAでは、それぞれの学びや成長のステージに合わせて、いくつかの留学プログラムを提供していますが、今回のCoffee MorningではG9（中3）からG10（高1）にかけての一年留学にフォーカスします。

「どうして留学に行かせるの？」
「留学でしか得られないものって何だろう？」
「留学先はどうやって選ぶものなの？」
「どんな行き先があるの？」
「留学とその後の進路はどんな繋がりがあるの？」

などの疑問にお答えできる内容をご紹介します。
お子様の年齢を問わず、みなさまのご参加をお待ちしています。

カリキュラム・ラボ　中浦 雄介

近年、「探究」がキーワードとして教育分野で頻繁に取り上げられるようになり、探究をテーマにした学校が開校されたり、関連書籍が出版されたりと私たちも目や耳にする機会が増えてきました。

グローバル化や高度情報化により求められる知識やスキルが複雑に変化するこれからの未来を担う子ども達にとって、自ら好奇心や疑問を持ち、問いや課題を設定し、情報を収集・整理・分析しながら学ぶ探究学習は大きな意義を持ちます。私たちもその重要性について確実に認識できるようになりました。

KIAでは、IB（International Baccaraulate）のフレームワークを使いながら探究学習を実施しています。しかし探究学習は学校・教室の中だけで完結するものではありません。学校の内外で様々なものを見て触れて考えることで子どもたちは本物の探究を経験することができます。

最近は、保護者様から「探究学習をお家でもやらせたいのですが具体的に何をしたらよいでしょうか？」とお問い合わせいただくことが増えており、保護者様の探究学習に対する理解の深さとやる気に私たち教師も日々刺激をいただいています。

そこで今回は、「お家で探究」をテーマに「探究とは何か」や「お家でできる声掛け」などについて皆さんと考えていきたいと思います。「探究」について知っていることや考えていることを皆さんで自由に共有しながら、ワークショップ形式で理解を深めてみませんか？お家で使える知識や方法もご紹介します。

ICT コーディネーター ダニエル 芝野

世界的に新型コロナウイルスによる一斉休校、外出自粛の影響により、動画視聴やゲームなど、子どもたちのインターネット利用が急激に加速しました。さらに、未だ収束が見込めない中、あらゆる環境において、インターネットを活用した新しい学習方法導入に向けて動きつつあります。つまり、現代の子どもたちにとって、ますますインターネットが身近になり、生活の中で欠かせないものとなってきています。

そんなデジタルネイティブの子どもたちの安全を守るため、家庭内での適切な使用法について、家族が境界線を設けることが重要です。小学生が毎日iPadを家に持ち帰ることはなくても、家には他のデバイスがあるかもしれません。 健全なデジタルライフスタイルを家族で築いていくためのヒントをご紹介します。

パフォーミングアーツコーディネーター

「Drama（演劇）」と聞くと、何を想像されるでしょうか？テレビドラマ？舞台？ミュージカル？皆さんのこれまでの経験によって、頭に浮かぶものはさまざまかと思います。

KIAでは、日本の初等教育では珍しい、Drama/Art教育をとりいれています。G1, G2では、Dramaクラスで表現することの基礎を学び、G3では初めてのオーディションを経験、そしてG4以上では、自分たちでミュージカルをプロデュースする仕組み作りに取り組んでいます。子どもたちは6年間を通して「表現すること」を多面的に経験し、個性あふれる自分だけの表現方法を探究していきます。

神戸でのDramaクラスや、東京でのサマースクールの様子、普段の授業に取り入れられている様々な表現教育についてなど、これまであまりお見せする機会のなかったKIAでのDrama/Art教育の様子をご紹介したいと思います。

また、学年を超えて一つの舞台をつくるミュージカル・プロダクションも、今年度から、大きな変化への一歩を踏み出します。オーディションの様子から、初めてのことに取り組む子どもたちの様子をお伝えするとともに、ご家庭でサポートいただきたい内容についてもお届けしたいと思います。

子どもたちの成長のように、点数などで測れないからこそ、不安になったり面白くもある芸術。

その一端を少しのぞいてみませんか？

発達心理士 浅羽岳生先生

乳児期から幼児期を経て、児童期、青年期へのそれぞれの発達段階における、子ども達の「発達課題」について、発達心理学者である、ジャン・ピアジェ、アイデンティティの概念を提唱した、E.H.エリクソン、また教育学者のロバート・J・ハヴィガーストなど、20世紀の心理学の進歩に大きく貢献した学者達のリサーチをもとに、未来を生きる子ども達の健全な成長に欠かせないファクターについて、KIAの発達心理士である浅羽先生に分かりやすく解説頂きます。

昨年度も同じテーマのもと、私たち保護者の子育て上の多くの質問に答えて頂きました。発達の専門家の先生に具体的なヒントを頂けるチャンスです。是非このフォーム上に日頃の疑問を投げてみませんか？皆様の積極的なご参加、お待ちしております。

校長 高木裕子 / 副校長 Marwa Elegezery

関西国際学園の初等部G4から中高等部まで、毎年前期に「English Speech Contest」が開催されます。ミュージカルプロダクション同様、年々内容も充実し、子どもたちにとっては熱い情熱を傾けるイベントの一つです。

与えられた大きなテーマの中から、自分なりのパッションと向き合い、作りあげていく過程は、英語力は当然のことながら、数々の教育的スキルが期待されます。最終的に大勢の前で、自ら作り上げたスライドを操作しながら1人でスピーチする姿は、何ものにも代え難い経験だと言えるでしょう。

実際のスピーチの様子を紹介させて頂くことはあれど、なかなかイベントの背景「Behind the scene」までお伝えする機会がなかったこともあり、ここ数年の子どもたちのあまりのレベルの高さに、「本当に子どもが作っているのか？」など数々の疑問を頂いたこともありました。そんな思いをスッキリしていただくために、今回のテーマをお届けしたいと思います。

コンテストの目的、ルーブリック、先生や子どもたちの葛藤や感動。また実際スピーチに必要な力とは？

関西国際学園 IB DPコーディネーター　本間陽子

関西国際学園の中高等部は2016年に開校し、今年でG12（高3）までの6学年が揃いました。
その中高一貫校の中でG11.12（高2-3）で提供している、IBDPのカリキュラムについてご説明させて頂きます。

日本国内で実施されている、IBDPは大きく分けて
「英語DP – English DP -」
「バイリンガルDP – Bilingual DP -」
「日本語DP – Dual DP-」
の3種類がありますが、その中でも、関西国際学園は日英でのバイリンガルDPを採用しています。

その関西国際学園のIBDPのカリキュラムのフレームワークと仕組み、違い。
そしてIBDPを学んだ生徒の卒業後の進路についてなどアップデートされた内容も含めて、皆様に共有させていただきます。

スクールカウンセラー　Keziah Kamau

学園の初等部の児童はKIA/SISオリジナルスクールダイアリーを使用しています。
このDairyには数多くの教育的コンテンツが含まれており、「The zones of regulation」は今年度から新たに導入されたツールで、4月から子どもたちは毎日自分のゾーンを考えるルーティンが始まりました。

でも、「The zones of regulation」っていったい何？って思いますよね。

これは、子どもたちが日々経験する複雑な感情やこころの状態を分類する方法です。
この分類に向き合うという、小さな毎日を繰り返すことで、子どもは「感情」という存在を知り、自分が今どのように感じているかを認識し、正しい方法でその気持ちを伝え、そして自分でコントロールする力を高めることができるようになるのです。

6月17日の今年度最初のコーヒーモーニングでは、この「The zones of regulation」にフォーカスを当てながら、子どもたちの「感情」がどのように「学習」と結びついているのかについてお話ししたいと思います。
皆様のご参加を楽しみにしております。